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騎士の国アシュヴァルツその6

騎士の国アシュヴァルツ城下門付近にて、騎士団たちは兵力を集結させ例の異変の進行をかろうじて防いでいた。

「・・・駄目です・・・!もうこの門も長くはもちません!!じきにあの花の化け物と暴徒たちに突破されます・・・!!」

「撤退を・・・何卒撤退を・・・!!!!」

「撤退するにもどこに撤退しろというのだ・・・!?」

「守るべき者達を置いてどこに行くのだと聞いている!!」

「しかし、このままでは!!!?」

現場における統率は限界を迎えようとしていた。

指揮系統の混乱が発生し皆の士気も限界を迎えようとしていた。

「撤退は許されない!騎士の誇りを失うことは絶対に許されぬ」

騎士団は辛うじて踏みとどまれてはいるものの、もはやそれは時間の問題だった。

「みんな聞いてくれ・・!!」

騎士達の長であるアインが声をあげた。

「俺は最後まで残る。何があってもだ。」

「この手であの悪魔を仕留めるまでは、ここで逃げるわけにはいかない。」

「だが・・・・皆を俺の無理に付き合わせるわけにはいかない。」

「命令だ。各臣下共々騎士団の撤退を指揮しろ。

「市民を擁護しながら、ブルトナ方面に退避せよ。」

「閣下は・・・・?!しかし!!?」

「俺は最後まで残るつもりだ。もちろんアイツを仕留めるために。」

「閣下!!?何卒ご再考を!!!」

「閣下はこの国を率いる身であり、もし万が一にでも何かがあれば、大規模な混乱が生じます!!」

「案ずるな!必ず生きて皆の元に戻ることを約束する。」

「俺は・・・俺はまだやり遂げねばならないことがあるのだ。」

「ならば、我々も最後までお供いたします!!」

「閣下一人を置いて撤退するなど断じてできませぬ」

「・・・・みんな・・・・・・・・・・・・!!!」

「・・・バカヤロウ・・・・!!!」

アインは大きく息を吸い込み、力強く声をあげた。

「我々は、最後まで戦い抜くことをここに宣言する。」

「必ずあの悪魔を仕留め騎士の誇りを守り抜くのだ!!」