BloomsOfDarknessFall

ブルトナ ドズル川方面 臨時編成対策部隊駐屯地にて

-ブルトナ ドズル川方面 臨時編成対策部隊駐屯地-

ブルトナの王子 ローウィンブルトナは頭を抱えて昨日の出来事を反芻していた。

「なぜアインが・・・・一体何が起こっているのだ?」

先日、ドズル川穀倉地帯にて接敵した際にローウィンは敵を庇うように行動するアインの姿を確かに目視したのだ。

「敵の正体は一体何なのだ?奴らが人を狂わす花とその化け物達を使役するところまでは把握ができた。」

また、頭を抱えて悩むローウィンの元に伝令が入ってきた。

「伝令です!シオト=エクリデフトさまがご到着されました!

「ありがとう!俺の方から向かうから丁重に待つように伝えておいてくれ。」

「失礼!もう到着している。」

「来ていたか。ありがとう待っていたよ。」

「ふむ・・・」

「さて、早速だが君に伝えておくべきこと事柄がたくさんある。どこから伝えたものか・・・」

「ゆるりとどうぞ」

シオトとローウォンは椅子に腰掛け各自状況の共有に向けて準備を始めた。

「先日のことだ。ドズル川の穀倉地帯で接敵した。」

「・・・ほう・・・どうだった?」

「敵方の草木を俺の術によって動きを封じることに成功したよ」

「あと、やはり敵方は草木を触媒に使う術に秀でているらしい。」

「こちらは、風上からの火炎を使い敵方の草木を一掃することに成功した。」

「現在、ドズル川穀倉地帯を奪還し警備隊を配置し警戒体制を敷いているところだ。」

「手際がいいな。流石と言っておこう。」

「俺の方も頼まれていた「物」を用意して来たぞ。」

「おお!待っていたぞ。ありがとう。」

シオトは、駐屯地の外に待機させておいた大型の機関を指差し得意げに語り始めた。

その機関は、大型のキャタピラと防衛用の装甲、また大口径のノズルを機関頭頂部に装着していた。

「見るがいい、この光沢と精密さ、力強いキャタピラの動き、そしてこのノズルからの噴射力を・・・」

「あ、ああ・・・」

「とても、頼りになりそうではあるな。」

(機械物はどうにも苦手だ・・・・)

「驚くのはまだ早いぞ。」

「こいつに装着してある対植用の新型薬剤の驚くべき力を見てくれ。」

そう言って、シオンは持って来た薬剤の実験データと機関の稼働データ、

また運用方法などを説明し始めた。

「・・・だいたい、まあわかったよ。ありがとう。」

ローウェンは頭を抱えながらもシオトの説明に返答した。

「実際にこれらを稼働させるには我が国にはまだノウハウを持つものたちがほとんどいないのだがどうしたものか?」

「任せてくれ。我が国からこの機関に関する技術者達を多数派遣しよう。」

「ありがとう!大いに助かる。」

「それでは、こちらの特殊機甲隊の試験運用を早速おこなってみよう!

「試験運用を早めに終わらせてアシュヴァルツ国境付近の警備隊に早速配置させて見ることにするよ。本当にありがとう。」

「困ったときは、お互い様さ。」

二人は、手を差し出し互いに硬く握りしめていた。

「そうだ・・・あと一つ気になることが昨日あった。」

「何があったのだ?」

「アインを見た。それも敵のバケモノ達と共にだ。」

「本当か?しかし、生存していたのなら良かったな。」

「しかし、様子がおかしかった。敵と行動を共にし我らに攻撃を加えて来たのだ。」

「なんだと?それでは・・・」

「わからない。・・裏切ったのか?それとも操られているのか?」

「いずれにしても気になるところではあるな。」